伝統景観色彩研究会

伝統色彩研究部会は、京都らしい伝統的な街並みがどの様な色彩で構成されているのかを探ろうとしています。京都は、1200年の歴史を誇ると供に、その間、常に新しい都市であり続けました。そうした中で、どんな色がどの様に生まれ、育って来たか、またそうした色がどの様に現在に生かされているか、材料や工法と共に考えて行くと、興味の止まるところを知りません。
伝統景観色彩部会では、そうした色彩の色濃く残る街、上賀茂神社の社家町ですとか、上七軒や祇園の様な花街などのウオッチングで伝統色彩を楽しんで来ました。そうした情報収集の延長として、2007年度から”街の色・京都三十三景”を選定して見ようと言うワーク・グループを立ち上げました。
これは、いわゆる京都観光案内書に載っていない“隠れた京都の名所”を探し、その中に根付いた“伝統景観色彩”を発見して見ようと言う試みです。京都のことですから、百景でもありそうに思いましたが、実際に始めてみると、なかなかそうも行かない様ですが、とりあえず三十三景を目途においています。
江戸から明治にかけて形成された街並みが主流の京都市街の中で、時代と共に拡大して来た市街地に、大正時代以後に建造された建築群が古いものよりも“京都らしさ”を濃厚に持っている、そんな例も散見します。そうしたものを掘り起こし、洛中、洛外また新旧に拘らず記録することで、これからの新しい街づくりの手法を探って行きたいと思います。

沖中 忠太朗