三十三景 予備調査3

「下鴨、松ヶ崎(松ヶ崎街道~疎水分水沿い)」

北山通りから南の松ヶ崎は1930年以降に区画整理された新しい住宅地です。
しかし北山通りより北には昔ながらの農村集落の佇まいが水路を前にして保存されています。
煙出しの越屋根が付いていたり、町屋のような虫籠窓の二階が街道に面していたり、
囲障にも土塀、石垣、生垣と変化が見られます。
現在の北山通りから北大路通りにかけて、松ヶ崎南部、下鴨北部の泉川沿い、
疎水沿いの一帯は昭和戦前、戦後~平成にかけて各時代の見本のような住宅地が建ち並び、
それぞれが時代を主張しながらも調和を保っています。

(写真4)明治、大正以前のこの辺りは一面の農地でした。
その中に、いくつかの農家集落が散在していたものと推測されますが、
その農家群の面影が今も松ヶ崎街道沿いに残る民家の佇まいに偲ばれます。